Monday, April 15, 2013

Regulation


レンタルしていたピアノを半年前に買い取った。学校とか練習室で使われるようなモデルで一番グレードが下のモデルだ。銘柄はBoston。スタインウェイが設計してカワイが製造しているピアノ。一見良さそうだがこのモデル、作りが粗くアクションとダンパーの調整がなっていない。調律が持続しない。ノイズ(倍音)が大きい。ほんと名前だけだ。
元々ギリギリOKな調整ラインで作られている感じなので中古で使用頻度が多い物は、いろいろな部分に支障がでで来ている。調整して、しっかりと管理すれば何とか蘇ると信じてきたが、限界を感じる。今まで、ハンマーフェルトを削って音を明るくして、同時にアクションの調整依頼、最後にダンプチェイサーまで投入して湿度温度管理までしているが、調律の保ちも少しマシになったくらいだ。ダンパーフェルトも低音を止める力が弱くノイズが大きい。そして最近鍵盤の二度打ちがひどくなってきた(一回鍵盤を押したら二回鳴る)。ダンパーペダルのジョイント部に隙間があり、ペダルを踏むたびにカチッとノイズが走る。
来週、信頼できそうなピアノテクニシャンを依頼してみた。ハンガリー人らしい。とりあえず、この二度打ちを何とかしたい。楽器の状態を良くしないとやる気も出ず自信も損ない気分がすぐれない。まるで楽器の調子と自分の調子が比例しているようだ。そこまで聴くに耐えれない程酷いというわけではないけど、弾いていてしっくりこない。これは精神的によくない。電子ピアノで頑張っている奴もいるけど、それは別の話。
これでだめならこれ売って、ちゃんと使えるのがやっぱり欲しい。
しかし不幸中の幸いというのか、ピアノ内部のメカニズムにめちゃめちゃ詳しくなった。このパーツはこう動くとかパーツの役割りとか、何ミリで設定されていなくてはならないとか。あと以前ヤマハのアップライトUシリーズが欲しかったので年代別種類、微妙な作りの違い、音色の傾向にも詳しくなった。こういう事がきっかけで調律師になる人多いのがわかる気がする。アメリカでの中古選びは一苦労だ。