Thursday, January 4, 2018

Fugue in G minor


バッハの時代の4声のフーガの作曲に挑戦してみました。subject(主題)が何度も曲中に調を変えて出てきます。そしてtonal answerやcounter subjectと呼ばれる主題の呼びかけに対する返答も出てきて複雑さがより増します。バッハの音楽を分析するととても数学的に計算され尽くした美しさがあり、その中でもバッハの冒険的な音の選び方、またバロックの時代に活躍した音楽理論家のMarpurgの旋律の移調法などを使用していたり、平均律クラヴィーア中の作曲を紐解いていくとそういったバッハの人間的な部分が楽譜から見れたのがとても興味深かったです。こういった主題の展開はジャズにおける即興にも必ず使われています。バッハのような対位法の音楽を作る事はジャズの即興をする事にとても似ています。よくジャズとクラシックの違いはなんだろうと話題になることが多いと思います。私が思うにクラシックは偉大な作曲家が残した楽譜を元に料理でいうレシピから料理を作る感覚で、ジャズは素材を組み合わせながら一つの題材を目指して料理する感覚ではないかと思います。ジャズもクラシックも素材の味を理解して料理することが共通して大事だなと思いました。